The Second BAR
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シガーとお酒のマリアージュ
葉巻とお酒について、そのマリアージュをご提案しています。1日の疲れを癒す素敵な夜には是非とも葉巻をお酒をご一緒に。良質な葉巻に旨い酒。もうそれだけでよいのではないでしょうか。肩の力もすっと抜け、嫌なことも全て忘れる。一人でゆっくりじっくり楽しむのも良し。着飾って夜の社交場で粋に語らうのもまた良し。まさに、大人だけに許された極上の楽しみです。
さてまず最初にお薦めしておきたいお酒はブランデー。
もう少し細かく見るとコニャックやアルマニャックといったものが良いでしょう。
ブランデーというのはぶどうを原料にして造る蒸留酒です。すごく大雑把に言えばワインを蒸留して樽で寝かせるようなイメージです。その中でもコニャックは、フランスのコニャックという場所で製造されるブランデー。そしてアルマニャックは同じくフランスのアルマニャック地方で製造されるブランデーのことを言います。ともに高級ブランデーとして知られています。
やはり両者で味わいとしても違ってくるわけですが、基本的には品のあって華やかなイメージのブランデーにはしっかりとしてスパイス感のある葉巻を、また荒削りのガツンとしたブランデーには重たい重厚な味わいの葉巻が合うのではないでしょうか。
さてお次にご紹介したいお酒は、カルヴァドスというものです。これも大きく分けるとブランデーになってくるわけですが通常とは原料が少し違います。通常のブランデーはぶどうを元に造るわけですがこちらはりんごを原料として製造されます。アップルブランデーと言われますがその中でもフランスのノルマンディー地方で造られるもののみをカルヴァドスと呼びます。
味わいとしてもやはりりんごが原料である分、通常のブランデーよりもふくよかでなおかつ華やかな印象を受けます。カクテルのベースとしても使われることもありジャックローズという真っ赤で甘く素敵なショートカクテルが有名どころです。これに合わせる葉巻もまた華やかな印象のものを選ぶとよいでしょう。
マールやグラッパというお酒はあまり聞かないかもしれませんが、こちらもブランデーの一種です。ぶどうの絞りかすを使って製造されます。マールはフランスのもの、グラッパはイタリアのものを指してこう呼びます。
ただグラッパは蒸留後樽熟成が行われないことが多いです。それに対してマールはしっかりと樽で寝かせてから瓶詰めされるといった違いがあります。
熟成がない分、グラッパは程よくぶどう味を残します。マールはやはりフランス、シャンパーニュ地方やブルゴーニュといったところのものが評価が高くつけられる傾向にあるのでそういった良質なものをを選び、葉巻と合わせてみると面白いでしょう。
フォーティファイドワインとは日本語で酒精強化ワインと言います。これはワインを製造していく中で醸造という過程においてスピリッツなどを加えることでアルコール度数を高めたものになります。
産地によってもよって呼び方や厳密な作り方はそれぞれですがスペインのシェリー、ポルトガルのポートワイン、マディラワインなどは聞いたことがあるのではないでしょうか。
葉巻に合わせるのであればポートワインなんてどうでしょう。
高級なものでヴィンテージ・ポート、レイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポートなどといったものがありますが葉巻との相性も良いです。
最後にご紹介するお酒はウイスキーです。こちらは主に麦などを原料として作られる蒸留酒ですが産地や製造方法、原料によって味わいが大きく違ってきます。
葉巻とのマリアージュにお薦めしたいのがシングルモルトと言われるもの。スコットランド産か国産で美味しいものがたくさんあります。
スコッチのシングルモルトといってもまたそれぞれ。スコットランド内においても地域の特色やそれによる原料の特色などによって味わいや香りが大きく変わります。例えば有名なアイラ島というところで作られるウイスキーはスコッチの中でも強烈な味わい。かなりのスモーキーさとクセの強さを持ち合わせています。それに対してスペイサイドという地域で作られるシングルモルトは総じて華やかで深くしっかりとした余韻の残る味わい。その両者を飲み比べてみるのもまた面白いものです。
葉巻と合わせる際もやはり基本は重厚な酒には重く辛みのある葉巻を、軽いテイストの酒には葉巻も軽いものを、という選び方で問題はありません。細かいことを考えるよりかは自分にとっての最適なマリアージュを見つけるのがいいのではないかと。